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case23.セルフ・ヴィンテージという愉悦

沼津市 Tさま邸


住まいながら時間をかけて、家を自分好みに成熟させながら住まいの価値を高めてゆく――。
それが住まい手によるセルフ・ヴィンテージ。
そんな、「大人のリフォーム」の好事例をご紹介します。

3期に分けたことが成功の秘訣

1995年、奥さまのご両親が老朽化した木造住宅を建て替えようと住宅展示場へ出かけ、候補となった数社の中から、地震に強いハイムのツーユーを選ばれました。その後、同じ市内に暮らしていたT様ご夫妻が同居することとなり2021年、第1期目のリフォームを行いました。

このリフォームの目的は、ご夫妻の居住スペースとなる2階の居室面積を増やすこと。そこで玄関吹抜けを塞いでセカンドリビングを設けました。決して広い空間ではないけれど、奥さまのセンスが光る調度品や小物選びによって、まるでパリのアパルトマンの1室を彷彿させる小粋な部屋に仕上がりました。さらに吹抜け上部の壁にあった窓はそのまま残すとともに、階段ホールとの間に透明なスライドウォールを採用して、空間に抜け感を持たせています

また、セカンドリビングに続くダイニングは白を基調色とした明るい空間。床は淡いベージュのタイルで、奥さまの要望で窓際部分だけ床と同じタイルを小片にカットして並べて貼り、床の表情にアクセントをつけています。

そして第2期目は1階のLDKを中心にリフォーム。熱海に所有していたリゾートマンションの内装をいたく気に入っていたご夫妻は、2期目のリフォームの参考にと、営業の天野、設計の篠原、インテリアの勝俣の3人を現地に招き、実際の部屋をプロの目で見てもらったそうです。

これを基に勝俣は奥さまの希望も考慮し「モダンクラシック」をテーマにインテリア計画を進めたと言います。「奥さまのセンスが抜群でイメージもしっかりしていたため、私はそれをカタチにしただけ」と言う勝俣について奥さまは「相性がいいのかしら。私が思い描いていた通りの物を探してきてくれて、とっても頼もしかったわ」と嬉しそうに語ります。

ウォークインホームを使った完成後のイメージ

そんな奥さまがLDKのリフォームにあたって望んだのは「空間に広がりを持たせる」ことでした。そのため、キッチンカウンターを低くして視界を広げ、さらにダイニングの壁の一部を抜いて、その部分に飾り棚を造作し、照明と鏡を取り付けて視覚的な広がり感を創出しました。この飾り棚には扉付きの収納も設け掃除機などがしまえるようにしています

また、南面にはボウウインドウを新設。車通りの多い道路に面していることから、窓にステンドグラスを採用し、明るさは採り入れながらも、外からの視線をさり気なく遮っています。このボウウインドウはもっぱら愛犬のモカちゃん(ミニチュアダックスフント)の指定席に。毎日、気持ち良さそうに過ごしているそうです。

温水式の床暖房も新たに取り入れ「冷たいタイル床でも驚くほど早く暖まるんですよ」とご主人。奥さまも「冬でも起床するのが全然苦になりません」

その後、2023年に第3期として和室とお父さまの居室をリフォーム。ともに壁材に表情豊かでぬくもり感のある大谷石を採用しています。和室は帰省した息子さん一家や大切なお客さまが快適に使えるようにと意匠性を重視して、西面に出窓を設け、繊細な文様に格式を感じる組子(飛鳥時代から伝わる伝統木工細工)を設置しました。仏壇も奥さまのアイデアで壁を円形にくり抜いて造作。従来の仏壇のイメージを一新するモダンスタイルがとても印象的です。また広縁はそのまま生かすことで開放感も確保しています

ご夫妻は語ります。「長い時間をかけて考えながら段階的にリフォームしたことで、家がゆっくり成熟してきたようです」。リフォームではしばしば「家を成長させる」という言葉が用いられますが、Tさま邸はじっくりと、ご家族の趣向と嗜好に合わせて「家を成熟させた」、まさにリフォームの、いえ、「セルフ・ヴィンテージ」の妙味を雄弁に物語っているのです。

リフォームで「人が集う家」に

Tさま邸の場合、一部収納と居室は手を入れなかったものの、リフォームというより、リノベーションと表現するべきかもしれません。壁や柱を最小限に抑えられる鉄骨系のハイムに対し、木質系のツーユーは壁で建物を支える2×42×6であることから、ハイムと比較するとどうしても可変性に劣るイメージを抱きがちです。しかし、設計の篠原曰く「しっかり構造計算をした上で設計すれば、ツーユーでもこのように大規模なリフォームが可能なんです。

さて、家を大胆にリフォームして変わった点をご夫妻に伺いました。ご主人は「ストレスが全くなくなり、精神衛生上とても良い感じ」。お気に入りのセカンドリビングでテレビや趣味のオーディオを愉しんだり、奥さまと一緒にキッチンに立ったりと、家で過ごす毎日を大いに謳歌しているとのこと。リフォーム前より知人や友人の訪問も増えたそうで「やはり居心地が良いのでしょう。それもリフォームの効果ですね」と語ります。

一方、パンやクッキー作りの腕前がプロ級の奥さまは、広々と生まれ変わったキッチンで友人にパン作りを教えてあげることも。このほかにも手芸などもお得意で、手仕事を通じて「家を愉しんでいる」ご様子。

そのため招いた知人や友人からは異口同音に「また呼んでね」と請われるのだそう。ご夫妻ともども「こう言われるのが一番嬉しいですね」とご満悦です。そう語るご夫妻の人柄も素晴らしく、家の魅力と相俟って「自然と人が集う家」となっているに違いありません。

セルフ・ヴィンテージの愉しみは続く

インテリアの勝俣は「私がやってみたいことが奥さまのお眼鏡に適い、どんどん取り入れていただきました。本当にインテリアコーディネーター冥利に尽きます。奥さまの遊び心にもワクワクさせられました」。

ご夫妻はもとより、空間までもがホスピタリティに満ちたTさま邸。けれども、これが完成形ではないはずです。これからも、ゆっくりと時間をかけながら、リフォームを愉しまれてゆくことでしょう。

自分好みに家を仕立てる――。そう、それこそがセルフ・ヴィンテージの醍醐味なのです。

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