浜松市 Tさま邸
リアルな3D画像で完成後の様子がありありと
1989年にTさまご夫妻が新築されたNEWパルフェ。91年、ご長男誕生を機にユニットを増設し増築リフォームされました。そして時は経ち、ともに仕事を持つお二人は各々のリタイア後を見据え、再びリフォームを計画。「私たちは趣味が旅行なので、家に帰っても旅行気分が味わえるようにわが家をホテルのような空間にしたかったんです。だからリタイアには少し早かったのですが前倒ししてリフォームを決意しました」(お二人)。こうして23年春、お二人の想いが随所に生かされた、“新装・Tさま邸”が誕生しました。
リフォームの事前打ち合わせについてご主人は「タブレット端末を使って完成予想図をリアルな3D画像で提示してくれたのが良かったですね。クロスやフローリングなどの色調の確認はもちろん、空間を歩くようにさまざまな角度から眺められて、リフォーム後の部屋の様子がありありとわかりました」。奥さまも「こちらの希望に適うまで、何度も修正点や変更点を反映させた画像を見せてくださいました。メールでの細かなやりとりも含め、安心して計画を進められましたね」。こうした的確かつ綿密な打ち合わせがあったからこそ、理想通りのホテルライクな空間になったとお二人は振り返ります
リフォーム後イメージ
リフォーム前の暮らし
リフォーム後の暮らし
“引き算”のリフォームで、空間演出の自由度が大きくアップ
今回リフォームしたのは1階のみ。しかも間取りは変更なし。にも関わらず、「ここまでガラッと変わるとは!」とご夫妻を驚かせたのは、設計チームによる“引き算”のリフォームです。リフォーム前はリビングドアがキッチン側とリビング側の2カ所に設置されていたTさま邸。生活動線の観点からすれば“2カ所のドア”は便利でしたが、LDK内の家具の配置という点では自由度を下げるものでした。
そこでリビング側のドアの撤去を提案。ドアをなくすことで広い壁面をつくり出し、ここにテレビを設置してソファからゆったりと鑑賞できるようにしたのです。そしてテレビの背面の壁にはインテリア性に優れた内装壁用建材「エコカラット」を採用し、さらにその南側にアクセントとしてウッドパネルを設置して、よりいっそうホテルライクな雰囲気を演出しています。
また、ドアの撤去により、廊下にもワイドな壁が生まれ、設計チームの提案で壁一面に「エコカラット」を採用。ここで選んだ「エコカラット」は石柄を表現したモノトーンのクールな意匠が印象的なタイプで、照明が灯ると表面に陰影が現れ、美意識の高い奥さまをして「ここが一番好き」と言わしめた、表情豊かな空間となりました。
このように、ドアの枚数を減らすという、いわば“引き算”のリフォームでホテルライクな空間を創出し、ご夫妻の願いが見事に叶えられたのです。
ワイドなコーブ照明で優雅な雰囲気を演出
もうひとつ、空間のイメージをガラッと変えたのが巧みな照明計画です。特にご夫妻のくつろぎの場であるリビングのライティングは出色。リフォーム以前はシーリングライト(直接照明)をメインとする一般的な照明でしたが、「ホテルのような空間に」というリクエストに応えるべく、シーリングライトを取り外し、代わって、リビングダイニングの長手方向いっぱいに、約6.5mというワイドなコーブ照明(間接照明)を設置しました。ホテルのロビーなどでよく採用されるコーブ照明の最大の魅力は、光のやわらかさ。天井に反射させた柔和な明るさで空間全体をやさしく包んでくれます。
また、Tさま邸で採用したコーブ照明やダウンライトは光の色調や明るさの微妙な調整が可能なため、その日の気分で空間の雰囲気を変えて楽しむことができます。さらに、奥さまお気に入りの造作の飾り棚にもライトが組み込まれているため、周囲の明かりを落とせば飾り棚が浮かび上がり、空間はまるでホテルのラウンジのような優雅な表情を見せてくれます
静寂を愉しむ寝室と、自然を楽しむウッドデッキ
「今までは2階に寝室がありましたが、将来のことを考えて生活のすべてを1階で賄えるように」(ご主人)と、西側の和室をホテルライクな寝室へと一新。
寝室という空間の特性上、音と光を遮るために、隣家に近接する西面の大きな窓をふさぎ、壁一面にナチュラルカラーの「エコカラット」を設置。反対側の壁にも「エコカラット」を採用しました。さらにコーブ照明とフットライトも設け、ナチュラルでありながらグレード感も感じさせる空間に仕上げました。
また、南面にはアウトドアリビングや物干し場としても利用できる多目的なウッドデッキを新設。眼前の公園の緑を借景とした、とても気持ちの良い空間です。「フェンスが高いから人目を気にせずお茶したり、風や緑を感じながらのんびり過ごしたり。そんな時間が、心理的なゆとりももたらしてくれますね」(奥さま)
長く住んできたからこそ理想が見える
「新築には新築の良さがあるけれど、リフォームにしかできないこともたくさんあると実感しました」。そんなご主人の言葉通り、これまで長く住んできたからこそ生まれた不満や要望を、リフォームコーディネーターや設計チームが汲み取り、たとえばコート類もしまえるように階段下収納を拡張したり、キッチンに奥さまの仕事道具もスッキリ収まるパントリーを設けるなど、現在のお二人の暮らしにフィットした空間づくりを実現。さらに、玄関横の壁一面にオーダー品の大きな姿見を設置しました。
「旅行から帰ってもマイホームという“ホテル”が待っている。本当に嬉しいですね」との奥さまの言葉にご主人も大きく頷きます
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