奥さまのご実家のリフォームです。以前は1階にご祖父母が、2階に独身時代の奥さまとご両親がお住まいの二世帯住宅でした(ご両親の寝室のみ1階)。そして奥さまがご結婚され、市外のアパートへ。その後、ご祖父母が他界されて、2015年、1階をご夫妻と幼いご長男の新居として全面改装し、ご両親はそのまま使い慣れた2階で暮らすこととなりました。
リフォームとはいえ、若いご夫妻にとっては夢のマイホーム。1階は、全室「白」を基調色としながらも空間ごとにテーマカラーを設けたり、洗面室やクローゼット内のクロスにまでこだわるなど、随所にお二人の遊び心やセンスを反映させながら、存分に「家づくり」を楽しまれました。また、設計担当の滝口の提案により、吊り戸の引き戸を採用することで敷居をなくし、段差の全くないフルフラット床を実現。さらに、寝室に設けたウォークインクローゼットは中央に壁を設置して左右に分け、それぞれをご主人と奥さまの専用収納スペースとし、衣類の出し入れや整理をよりスムーズに行えるようにするなど、プロならではの視点から生活の安全性と利便性を高めています。
一方の2階は、ご両親にとっては長年住み慣れたくつろぎの住空間。それゆえに必要最低限の箇所のみ手を加えることとし、リフォーム前は1階にあったご両親の寝室を新たに2階に設けるとともに、リビングの続き間に仏間として和室を設置。寝室を2階に移したことで、日常生活のすべてが2階で完結するため、ご両親いわく「毎日の暮らしがとてもラクになりました」。そして、2階専用の玄関は、タタキを広げてタイル仕上げとし、風格と落ち着きを兼ね備えた空間に。収納力に優れたシューズクロゼットや階段下収納も新設しました。
まるで新築のように、ワクワクしながらあれこれとプランを練ったり。反対に、使い慣れた間取りや動線はそのままに、これからの暮らしを見据えて必要なところにだけ手を入れたり。「リフォームならではのメリット」を上手に使い分けた好事例です。
【Before】リフォーム前の暮らし
【After】リフォーム後の暮らし
1階 共有スペース
1階 ご夫妻+お子様の居住空間
ご両親の居住空間
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