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静岡発!「整理収納」なるほどレシピ
Vol.144 孫から教えられたSDGsの教訓

静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)

皆様、こんにちは。この春も桜は、町に川に山にその存在を示してくれました。桜が散っても、あちこちに目の覚めるような美しい花が咲いているのを見ると、自然にわくわくし心も軽やかになりますね。そんなモチベーションが上がる半面、4月からは更にいろいろなモノの値が上がりました。食品だけでもその数は4170品目以上です。昨年2024年通年の値上げ品目は累計で12,520品目でした。

私たちのような夫婦二人だけの暮らしならば工夫次第で節約はできますが、育ち盛りの子どもがいる家庭では、そうはいきません。特に食品値上げは即食卓に反映されます。子どもには健康的でお腹いっぱい食べさせてあげたいものですが、お財布は細くなるばかりですね。

さて、安い食材を見つけるのは主人の得意分野です。開店直後のスーパーで2割から半額のシールが貼られた食材(多分前日の残り)を嬉々として購入。要らなくてもとりあえず買うスタンスなのです。そして買ってきては私に得意顔でスーパーでの争奪戦の様子を語り、戦利品を披露する。私が褒めようものなら、その時の戦利品の自慢が始まる。機嫌がよくなるので、嬉しがるフリをしようものなら、同じモノを何度でも買ってくる。結局重複するモノが出てきて冷蔵庫の野菜室でキュウリが埋もれて袋に入ったまま溶けていたコトも!(冷蔵庫も最近は、ほとんど主人が管理)この買い方が得なのか損なのか?必要な分を必要なだけ買う主義のワタシとの価値観の差でいつもモヤモヤしています。

自分の買い方が正しいと思っているだんな様なので、夫婦円満を維持するにあたり半分黙認している賢くも我慢強い私ですが、いよいよ「値上げ反対」より「買い方反対」の反旗を翻す時が来ているようです。

進学進級でどんな親も悩むこと

長女の上の子どもが4月から中学生になりました。進学すると一気にモノが増えます。娘も当然ながら小学校時代に使ったモノをどうしていこうかと悩んでいました。娘を悩ませていたモノとは、ランドセル・ピアニカ・絵の具・習字の道具・裁縫道具・彫刻刀など。中学の授業で使うのか?使わないのか?とまだはっきり分からないので中途半端な状態でした。ランドセルはミニランドセルにリメイクしてくれるサービスがあるのでやってみようかな・・と。実は私も自分の子どもたちが卒業する時に同じことを考えました。

でも、今になってみるとリメイクしたところで「ただ持っている」に過ぎなくなると思い、特別そこまでやらなくてよかったというのが結論。娘に伝えると「そうだよね」と気持ちが冷めたような口調で返事がきました。私もランドセルは海外で意外に人気ということはTVで知りました。ならば寄付と言う形で海外の欲しい人たちに使ってもらった方が確実に活きると思うのです。学校に行っているけれどカバンがなくて素手で持っていく子どもたちも世界にはいるので寄付すれば、どれだけ喜ばれるか!送料はこちらの負担になりますが(キットを購入することも可)捨ててしまうならば寄付で社会貢献できれば嬉しいことですね。

自分の子どもたちの頃は現在のようにインターネットもなく情報も薄かったのですが、今は欲しい情報が簡単に手に入る時代です。売って得をするのもいいけれど、寄付で徳を積むのも子どもに見せる良い教育の一貫だとも思います。

イメージ:新学期
イメージ:鍵盤ハーモニカ

良い環境意識は学校で学び、家庭で継続する

今回中学生になった孫(男の子)ですが、ひとつ感心したことがありました。それは6年間同じ筆箱を使っていたことです。小学校4年生の頃に、くたびれていた筆箱を新しく買ってあげようと娘は提案したそうですが、その頃に学校でSDGsの勉強をしていたこともあり、本人は最後まで使うことにしたそうです。そしてとうとう6年間使い切ったとのこと。新しいモノはいくらでも買うことができたと思うのですが、古くなったからと無駄にせずモノの価値を全うしたことは褒めてあげたいと思いました。

でも驚いたことは孫だけでなく、同級生の仲の良い友達も同じように筆箱を6年間使っていた男子がいたそうです。こんな気持ちの生徒がもっと増えたら、素晴らしいことですし、今の学校はとても良いことを学ばせてくれるんですね。ただ実際に、子どもがそれを実行するか否か・・。その継続は家庭で意識していく環境を作ってあげられるかにも関わっていくことでしょう。

SDGsへの意識が高い孫は家でも食事は一切残さず、例えお腹がいっぱいでも出されたものは、時間がかかっても最後まで食べきるそうです。お恥ずかしいコトですが、年を取ってからワガママになってきた自分(子どもの頃は決してワガママではありませんでした)「好きなものしか食べたくな~い」と思うようになってきたことをいたく反省!食品ロスの多い昨今、孫の行動を思い出しながら、ばぁばも頑張ろうと思いました。 そして、食事や食品だけでなく全てのモノを大切に扱い、最後まで使い切ることができたら、地球環境は今よりもっともっと良くなるはずですね。

イメージ:SDGs
イメージ:おもちゃ

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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介

静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。

ブログ「ビバ!スタイル整理収納アドバイザー 佐藤慶子」

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