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静岡発!「整理収納」なるほどレシピ
Vol.143 移動進学で春から家族が減る家庭の気を付けたいコト

静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)

皆様、こんにちは。最強寒波が北海道から北陸地方に押し寄せていた先月は、連日のニュースでも雪かきや凍結した道路でのスリップ事故の場面がたびたび映し出されていました。温暖な静岡にしか住んだ経験のない私なので、寒い地域に住むことは想像もできず、結婚でそういうところにお嫁に行ったとしても逃げ出してしまうかもしれないと密かな自信さえ覚えます。

愛も寒さには勝てない!比べる基準がオカシイとは思いますが、友人が東北地方に単身赴任しているご主人のところへしばらく行っていた時に、毎日どんよりとした空で気持ちが落ち込み、厳しい寒さで「しばれる」という意味が理解できたと言っていました。その彼女が帰ってくる途中、海側のある県まできた時に、どんよりしたグレーの空から青空に変わった途端、思わず涙が出たと話してくれました。寒くてもお日様から注がれる光や真っ青な空があるだけで幸せだと思わずにはいられませんね。

静岡へ戻る途中に青空を見て思わず泣いた彼女ですが、ご夫婦仲は今でもたいへんよく遠距離夫婦でもとても幸せそうです。むしろ離れている彼女の自由さが羨ましく感じるワタシです。

戻ってくる時がアブナイ

そう言えば、他の知り合いにもご主人様が単身赴任されている方がいます。月に3回ほどは帰ってくるそうですが、いつ完全に戻れるのかは未定。最初はいつ戻ってもいいようにとご主人様の荷物のスペースは空けておいたそうですが、家族がちょい置き場として使い始めたらどんどんモノで埋まっていったとか。クローゼットにしても、ご主人様の空いたスペースに彼女の服が侵略している状態だそうです。服なので簡単に戻せる感覚かもしれませんが、実際はそうではありません。単身赴任のご主人様の服も当初より増えているはず。我が家でも大学卒業で戻ってきた息子は諸々のモノが増えて戻ってきました。大学生なので家電や机は後輩に譲ってきましたが、それでも生活=モノなので暮らした時間の分だけ多くなってしまうのは仕方ない事です。

春から単身赴任で引っ越される方もいると思いますが、戻ってくる時のことを考えてモノが増えすぎないように心掛けてみましょう。今はリサイクルショップがどこにもあるので大いに活用できるので、赴任する先で必要なモノを調達しても遅くはないですね。買って、使って、最後に売る。売る時のことを考えれば、使い方も丁寧に扱うことにもなりそうです。そうなれば暮らし方も丁寧になるのではないでしょうか?

環境が変わると生活も乱れることがあります。丁寧な暮らしは心の安定にもつながります。片付けに時間を取られないように少ないモノからスタートしてみればゆとりもできることでしょう。家を出た側と、家を守る側の双方で協力しないと後が大変になります。時々荷物を見直すことをしていきましょう。それには、いずれ戻ってくる時のことを忘れずスペースを空けておく。一時的にそのスペースを使ったとしても、すぐ戻せる心の準備も必要ですね。

イメージ:新生活
イメージ:引越し

母の生前整理を始めて知ったモノの劣化の現実

家族の暮らしが分かれるのはご主人の移動や子どもの進学だけでなく、年をとった両親が施設に入居するために生活が分かれることも含まれます。

実際に実家の母も現在はサービス付き高齢者向き住宅に入っているので、同居をしていたわけではないのですが、今までとは違う形になりました。父が先に逝ったので実家は現在住む人もいなくなった状態ですが、仏壇もありますし、いつ母が戻ってもいいようにライフラインも止めていませんでした。しかし、施設に入ってから衰えが進んでいるため、最近は戻ることは不可能だろうと判断。少しずつではありますが、実家の片付けをしています。

まず何から片付け始めたかと言うと家電です。年月が経つと売れません。ぎりぎりリサイクルショップで売れるモノもありましたが、年代ものの家電は無料で引き取ってもらい手間を省きました。母も使えるものは、何でも使ってと言っていたので、キッチン用品も使えそうなモノはもらい、そうでないものは何度かに分けて処分しました。食品も賞味期限が切れてしまっているので、乾物類をはじめ全て片付けました。無人の家では虫やカビの発生にもなります。スチールの棚にもモノがなくなったので自分で解体し処分しました。

片付けが進んでくると、この次はあそこをやろうと思うようになりました。実家の片付けは母が亡くなってからやるべきなのではないかと、迷ったこともありましたが、亡くなってからの方が思い出が深くなり大変だったと思います。今だからこそ、片付けができない母のために家をキレイにしてあげられると思っています。今は毎回達成感を味わいながら楽しくやっています。これはモノのためでもあると思っています。

イメージ:電子レンジ
イメージ:キッチン家電
イメージ:ごみ

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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介

静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。

ブログ「ビバ!スタイル整理収納アドバイザー 佐藤慶子」

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