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静岡発!「整理収納」なるほどレシピ
Vol.139 アナログとデジタルの狭間

静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)

皆様 こんにちは。秋も徐々に深まり、テレビでは紅葉を追ってあちこちの素晴らしい景色を見ることが多くなってきました。どこか自然がいっぱいなところに遠出したくなる今日この頃です。皆様もどこか観光の予定はありますか?11月の3、4日が今年の最後の連休となりましたが、そろそろ来年のカレンダーも気になる時期です。

先日100円ショップで丸めた大きなカレンダーを手にした人が出てきたので、私もこれから買う予定のリストに入れました。リタイヤ組の夫婦なので、一年中休みと言っても過言ではないのでありますが、来年のカレンダーを買うと必ず休日祝日をチェックしてしまう。会社勤めをしていないにも関わらず、大型連休のチェックをしては「今年はいい並びで休みが続くわね!」「祝日と土曜が重なって一日、損している!」などと思ってしまうのは会社勤めをしていた頃の名残でしょうか?

来年のカレンダーや手帳は、買うのがひとつの楽しみ。どちらも、寿命は1年と決まっていますが(3年、5年手帳は別として)使う期間は1年でも、終わってもすぐには捨てられず、過去7年分の手帳が残っていました。読み返すとその時のことが昨日の事のように浮かんできます。あの時のワタシ、あの年のあんな出来事。他人が見たって何もオモシロクもないシロモノですが、手帳はいわゆる分身であるように思えるのです。

しかし先日自分は潔くその分身と決別しました。考えようでは、執着から脱却したわけで(かなり大袈裟ですが)かえって新しい扉が開けるような気になりました。ただ、最近はスマホのメモ機能に予定を書き込む人も多いので、実際自分の手で書き込んだ手帳への執着を感じる人は、だんだん少なくなっているかもしれませんね。

ファイルケース

手帳を手放した時に、不要になった書類も見直して処分しました。当初、書類をキレイに見やすくするために、まずファイルケースを用意しました。ちゃんとした文具店でちょっと高いファイルケースと仕切り板を購入。細かく仕切り板に見出しを付け管理したので、整然と並び見やすく美しい。安物ではないので飽きない、とても満足して長年使っていました。ただ一気に形を整えること、収納グッズを揃えることを先行させたので、仕切り板を使い切れず最後はだいぶ余ってしまいました。不要になった書類を減らす前に、収納グッズの方を減らさなくては、書類も減らないと思い手放すことに。そこで余ったファイルケースをメルカリに出品してみました。買う人が果たして現れるだろうか?と心配でしたが、出品してから10日もしないうちに売れたのです。これで書類のスペースがコンパクトになったうえ、欲しい人にバトンタッチできて一石二鳥でした。

同時に、余ったクリアファイルも山のように出てきました。書類もチラシも町内のお知らせも、頂くものはたいていクリアファイルに入ってもらうので、買うのではなくて外部から入ってくる数が多いのだと思います。自分も「取りあえずクリアファイルに挟んでとっておこう」となります。便利がゆえに、簡単に溜まってしまうアイテムなのでしょうね。実際、整理したら、なんと空のクリアファイルは47枚ありました。

皆様も机の上や引き出しの中にあるクリアファイルの「中身」を大掃除のつもりで見直してみてください。空のクリアファイルがきっと束になるくらい手元に残るのではないでしょうか?

イメージ:クリアファイル
イメージ:スマホ

年賀状という文化の形が変わってきた?

10月から切手の値段が、葉書63円から85円、封書は84円から110円と値上がりしましたね。58年前の1966年には、それまで葉書5円、封書10円だったのが値上げで葉書7円、封書が14円になりました。もちろん物価も違うので比較にはなりませんが、これから年賀状の季節。昨年と同じ枚数を出すか否か?悩みどころです。「年賀状は今年までで、来年からはラインでね!」宣言してきた友人や知人が何人かいます。私はまだ勇気がなくて、その決断には至っていません。

どうやらこの分だと、郵便局から夏の終わりに届いていた、年賀状早期早割の特典も逃しそうです。時代に乗り切れていない部類かもしれません。年賀状は、毎年手元に残るモノであることには違いなく、写真と同様で記録と思い入れが凝縮しているので送る先も選んだ方がいいのか?それとも、時代の波に乗って卒業しようか?・・・なんて考えもよぎっております。

お片付けサービスに伺うと、年賀状や手紙はたいてい取ってあるお宅がほとんどですが、割合ずさんに保管されているのが目立ちます。ということは、もらっても年月が経つと忘れている人の方が多いのではないでしょうか・・。
私は、血縁関係の写真付きの年賀状だけはファイルに入れ取ってありますが、それ以外は3年経つと処分しています。講座の受講者さんの中には結婚してから何十年もの間、ずっと取ってあると言う方もいらっしゃいました。人それぞれですが「捨ててはイケナイ」と悩みながら持ち続けていたなら呪縛を解いてあげたい気持ちになりました。年賀状も長い間に、かなりの量が溜まります。一定の年数だけ持つ。ブック型のファイルに入れて持つ。手書きの物だけ選んで持つ。皆様の一番いい方法を見つけてくださいね。

SNSもなかった頃は、手紙というツールで知らない人とつながり(文通)、お小遣いでキレイな便箋と封筒を買ってはいろいろな人に手紙を書いたものでした。現在はアナログとデジタルの狭間であり、近い将来は全てデジタルでのやり取りが当たり前の時がやってくるかもしれませんね。それまでは、「早く年賀状を出さなきゃ元旦に届かない~」と必死に追い込みをかける、いつもの暮になりそうな私は、時代の波に乗るのはもう少し先になりそうです。

イメージ:郵便ポスト
イメージ:手紙・はがき
イメージ:便箋と封筒

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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介

静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。

ブログ「ビバ!スタイル整理収納アドバイザー 佐藤慶子」

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