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静岡発!「整理収納」なるほどレシピ
Vol.138 数えるだけでモノが増えなくなる不思議

静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)

皆様、こんにちは。吸い込まれるような真っ青な秋空が広がりますが、まだ日によっては暑さを引きずっている毎日。いかがお過ごしでしょうか?

秋は物思いにふけりたくなる寂しさがある季節ですが、そのサビシイ雰囲気がなんとも言えず好きでして、例えば、真っ赤な夕焼けであったり、影法師が昨日より長くなったり、日を追うごとに陽が沈む早さを感じたり、冷たい夜風が肌に触れた時、テレビより虫の声が大きく聞こえた時、星や月がくっきり見えた夜など、確実に夏から季節が遠ざかる頃に哀愁を感じてしまうのです。それを感じる四季があるから日本は情緒があるんでしょうね。

そんな季節の変わり目に、友人から美術展に行ったお土産の、美しいミニ便箋と絵画が印刷されたポストカードをもらいました。便箋は使う機会が多いので、すぐ使いたいと思いましたが、ポストカードは使ってしまったら終わり。なので、なかなか使いづらい。決まっている引き出しにしまいましたが、葉書の引き出しからは、何枚も未使用のポストカードが出てきました。もらったばかりのポストカードはもう少し手元においておき、眠っていたポストカードを少しずつ使っていこうかな?と心の中で呟きました。これからは夜の時間が長くなります。懐かしい人に、近況報告を兼ねてお手紙を書くのもいいですよね。

あまり手紙を書くことはなくなりましたが、自分宛ての手紙は誰でも期待するものです。もらった時の喜びを素敵なポストカードで喜ばせるのも秋の夜長がさせることかもしれません。

数えてみる、書き出してみる意外な効果

手紙にはペンが必要です。家の中にはどのくらいの筆記用具があるものなのか?ふと、そんなことを思ったので早速ネットでリサーチしてみました。すると、すぐ出てきたのは、あるライフオーガナイザーの方の今から5年ほど前の記事でした。

その方が、家の中で所有していた筆記用具(一まとめでペンとします)本数は全部で80本超えということでした。お子様がいらっしゃったので、クレヨンやカラーペンなどもあり多い方だと想像できました。
では、我が家はどのくらい?夫婦ふたりだけの生活なので、お子さんがいる家庭よりは少ないはず。と言うことで早速調べてみましたが、結果76本。
えっ。それほど変わらない。
マジック、油性ペン、水性ペン、ボールペン、シャープペン、鉛筆、筆ペン。車のダッシュボードの中にも1本入っていた(数には入れなかったけれど)そうすると、主人の車の中にもペンは入っていると想像できる。

夫婦二人なのにかなり持っていたことになります。中には仕事で使わなければならないモノも含まれますが、日常で使うモノは、もう少し見直してもいいと数を数えてちょっと反省しました。筆記用具は小さいので、ある程度持っていても気になりませんが、数えることで持ちすぎていることに今回気が付くことができました。

何でもそうですが、アイテムごとに数を数えてみることは大切なことです。そう言えば、今年の夏は今までに一番暑いと思えた夏で着るものが制限されました。来年も同じ暑さか、もしくはもっと暑くなるなら「これはもう着ない!」と判断したモノを忘れないうちに手放してみました。来年も取っておいても着る可能性の低い衣類は今のうちに分けておく。今、手放す勇気がなかったら「着なかった理由を書いておく」のもおススメです。さてさて、来年の夏は、猛暑?酷暑?激暑? 一体どんな夏になるのでしょうね。

イメージ:ボールペン

日常必需品だからこそストーリー性を持ってみる

我が家の76本のペンの中に、先日アンケート調査を頼まれた後で、お礼として頂いたボールペンが入っています。私が外出していた時に、高齢の方がアンケート調査に来たと主人が言っており、暑い中アンケートのお願いに来て気の毒に思ったらしく受けたようです。アンケート自体に問題なかったのですが、返礼のボールペンの書き味がそれは書き辛く (汗)
ビニール袋に入っていたので、どこかに寄付でもしようかと内心考えたのですが、主人の好意の代償なので、とりあえず書き味を試してみたのですが、思わず二人で笑ってしまうほどの粗悪品でした。

他にも筆記用具がたくさんある中、あえてそのボールペンを使うことはないと判断。使用済みにはなりましたが、寄付する先があるので手放そうと決めました。76本のペンですが、本数としては多いと思うかもしれませんが、調べると書きにくいモノは前出のアンケート返礼ペンだけで、他はインクが切れたモノや、蒸発して書けなくなったマジックは今のところありませんでした。時々行っているペンの見直しチェックが功を奏していると言えます。
フリクションのボールペンは交換用の芯のストックはありますが、普通のボールペンは書けなくなると捨てるようにしています。もちろんマジックやマーカーも蒸発したら捨てるのが基本。これ以上買う必要もないので、76本以上増えることはなさそうです。

家の中には、同じモノがどんどん増える現象があります。それは、使う場所の近くに一緒に置いておくと便利だからです。例えば、ハサミ。これはいろんなシーンや場所で必要になります。キッチン、文房具の引き出し、裁縫箱、メイク道具、工具箱、洗面所など。たくさん増えても、いけないことではありません。それは生活するうえで使う場所にあれば効率よく作業ができるアイテムだからです。

ペンもしかり。毎回取りに行かなくても、電話台の引き出しにメモとペンがあればすぐ書けるし、キッチンにだってペンを置いておけば、足りなくなったモノを忘れないうちにメモすることができる。書くことで次の買い物に忘れることもありません。

大事なことは、あちこちに使わないのに放置したままや、使用不可になっているのに、目をつむったままでいることです。それよりも、このペンで書くと字がキレイに書ける、このペンはもらったけれど形が好き、手に馴染んでいて愛着がある、などとストーリー性を持つことです。すると、使うモノが厳選され少なくても足りるという現象が生まれます。
ペンは日常に溶け込んでいるアイテムのひとつですが、ちょっと意識するだけで特別な存在になります。そこから皆さんの扱いも変われば、いたずらに数だけ増えることはなくなるでしょう。

イメージ:ペン立て
イメージ:チェックリスト

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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介

静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。

ブログ「ビバ!スタイル整理収納アドバイザー 佐藤慶子」

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