静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)
皆様、こんにちは。9月に入り早いもので、もうすぐお彼岸ですが、いかがお過ごしでしょうか?今年の夏はあまりの暑さのためか、例年よりとても長く感じました。一日一日を乗り切ることが毎日の目標だったような気がします。当然、朝からがんがんクーラーを付けていました。電気代がどのくらいかかったのか?早く知りたいような、知りたくないような・・・夏の怪談くらい怖い気持ちです。
あれほど暑かったのだから、食欲も落ちそうなものを、意外にそれはなく市の特定検診を8月に予約した私は、内心「その頃だったら体重も減るかもしれない!」などと安易に考えていたのを後悔した次第です。
私は10年近く月に3回カルチャースクールでフラをやっています。毎回1時間なので、それほど汗をかくこともなく、それでも月3回は体を動かしていることになります。それとは別に、ディスコダンスの先生の単発レッスンに参加。そちらはディスコ、ズンバ、サンバなどを混ぜ合わせた、かなり激しいダンスなので1時間でもシャワーを浴びなくてはならないほどの汗をかきます。どちらにしても、体を動かすことで、アドレナリンが放出され心身ともリフレッシュ。その効果は、以前膝痛で整形外科に通ったことがありましたが、現在痛みは軽減、病院に行くことはなくなりました。ありがたいことです。
先月世界中の女性を魅了した俳優のアランドロンさんが88歳で亡くなりました。「自分は女性のために存在する」とまで言っていたドロンさんですが、亡くなる前「自身の衰えに耐え切れない状況だった」と息子がメディアに明かしていました。その後に自宅から所得許可のない拳銃が72丁発見され、警察に押収されたとか。誰しも老いや衰えは避けられませんが、心と体のバランスが整っていて健康であれば、それが何より一番大切なのかもしれません。皆様もスポーツの秋に向けて、さっそく体を動かしてみませんか?
そばに置いておきたい本はホンの少し
スポーツの秋ですが、読書の秋でもありますね。
私も本は好きで、よく読みます。町の本屋さんに行くこともあれば、ブックオフのような買取り販売の本屋さんに行くこともあり、その割合は半々くらいでしょうか?最近は文庫本の字の小ささが苦痛になってきて、新刊で発行されているような大きめのサイズの本(字も大きめ)の方をあえて選ぶようになってきました。これだけは残念ながら運動だけでは解消できません。
読書は人生の楽しみと言える大事なものですが、若い時に受けた読書での感動や感銘が、今は何を読んでもあまり感じなくなったのは、たくさんの経験をしてきた大人の証拠なのか?ちょっとサビシイ気がします。それでも、次から次へと読みたくなって、本が増える。そうかと言って同じ本を繰り返し読むことは少ない。溜まる一方です。
じゃあ、図書館を利用すればいいのですが、どうしても生活習慣に入ってこないので一旦本は増えていく形になります。そこで、私は自分の本を収納するスペースを決めていて、そこがいっぱいになってくると、読まなくなった本から手放す(売る)ようにしています。実は先日も7冊売ってきました。代金は620円。それに足りない分370円を足して、1冊990円の本を買ってきました。売った7冊分のスペースが空いたので、しばらく買っても収納場所には困らないでしょう。このルーティーンを続けていけば、本が本棚からはみ出すことはありません。
少なく持つことを推奨するわけでもありませんが、いつまでも、そばに置いておきたい本もあれば、内容も忘れているような本もあります。新しい情報や感動をインプットしたいならば、古く忘れてしまった本をアウトプットしていくことを、習慣にすることも本の整理では必要なことですね。
ミニマリストだって、最初からミニマリストではなかった
前出の990円で買ってきた本というのは、ミニマリストしぶさん(本名 渋谷直人)の<手ぶらで生きる>という本です。サブタイトルは「見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法」 整理収納アドバイザーとして、ミニマリスト(あくまで近い)暮らし方は大いに共感できますが、パートナー(夫)がいる夫婦では、価値観の違いで、片方がミニマリスト(あくまで近い)になりたくとも、それは遠いおはなし。
それでも、著者の実際のソファもテレビもテーブルもなく、窓にはカーテンさえない部屋の写真を見て、究極にモノをそぎ落とした生活を実践しているしぶさんを知れば知るほど、我が家の部屋を見まわして頭の中でモノを捨て始めている自分がいました。しぶさんの「大切な1%のために99%をそぎ落している」潔い言葉に、ある意味心を打たれました。
「手ぶらで生きる。」 著者ミニマリストしぶ(渋谷直人) サンクチュアリ出版
そんな自分ですが、整理収納アドバイザーであっても、モノは増えていきます(増やしているのが正しい言葉ですが)今日も市の特定検診に行ったあと、自分へのご褒美と行きつけのショップでセールも相まって、2着買っていました。
ただ、そこで無駄に洋服を増やすのではなくて、家に戻ったあと、穿かなくなった白いボトムスを1本手放そうと決めました。増えればハンガーも足りなくなります。服は、持っているハンガー分と決めているので、現在はハンガーの余裕がありますが、気まぐれに買っていれば、いずれ足りなくなります。
整理収納アドバイザーとしての整え方としては、さきほどの本の持ち方や、洋服の持ち方ように、モノと暮らしていくうえで、モノは増えて当然だし、増えても構わない。ただし、どのモノも自分の意思で自分のところにやってきたものなので、常に増減の管理は意識していくことを守っています。
ミニマリスト渋谷直人さんの本の中に、しぶさんが好きな言葉として、岡本太郎さんの「人生は積みへらしだ」というのがあるそうです。積みへらし?どういう意味なのかと思いました。「積み重ね」ではなくて「積みへらし」なのです。
人生は増やしたり減らしたりを繰り返し、いろいろなことを経験しながら、本当に必要なモノを残していく。という意味なのだそうです。それはミニマリストさんたちの生き方に通じるのでしょうね。そして、モノをたくさん所有している我々にも覚えていて損のない言葉だと思いました。私たちは、失敗を繰り返しながら生きていますが、本当に必要なモノを見つけ出す眼力と経験を積めば、あなたの周りは好きなモノだけで埋まることになるでしょう。
そして本の終わりは、「僕が書いた内容を鵜呑みにせず、あなたにとって最適な「あなた自身のミニマリズム」を確立してほしい。」と締められていました。ミニマリストとして生きていこうと思ってから、現在の形を確立するまで3年かかったともありました。誰でもミニマリストに簡単にはなれないようです。でも自分自身で決めたルールを決めれば、ミニマルな暮らしは実践していくことは可能です。私も共感できたところは大いに真似をして、これからもミニマルで心地よい暮らしを目指していこうと思っています。
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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介
静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。