静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)
皆様 こんにちは。ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?新年度がスタートして約一か月。皆様の周りでは何か変化はありましたか?
身近なところで私も若干環境が変わりました。実は長年仲良くしていたお隣さんが引っ越し(1年と少し前)住まいを売却されましたが、この度買い手が決まったようで、先日若いご夫婦がご挨拶にみえました。とても感じの良いお二人で新しいお隣さんが来るのがとても楽しみです。家は先月解体工事も終わり現在は平地です。おかげですっかり風通しがよくなり、一軒おいて向こう隣のお宅がよく見えるようになり、ちょっと気恥しい気分です(笑)
さて今は無きお隣の庭ですが、この一年ほどの間、庭にあったベリーや夏ミカンの木はイキイキと育ち、生命力の強いゴーヤはツルがどんどん伸びて、まるで生き物のように他の木に浸食!知らぬ間に成長した巨大ヘチマは野球のバットのよう。見つけた時は思わず主人と大笑いでした。水もあげてないのに、家主がいなくなったことで植物たちが好き勝手に生き抜いていて、一部ジャングル化していく様を見ては自然のチカラって凄い!とオモシロオカシク密かに楽しんでいました。
植物だけではありません。伸びた葉やツルで見えなかった地面にも虫たちが楽園よろしく住んでいたようです。なぜなら、解体工事が終わる頃、玄関を開けると夏でもないのに小さな虫たちがやってきていたのです。主人はヤモリを見つけ「きっと隣から引っ越ししてきたんだな」と言っていました。我が家はヤモリもトカゲも(トカゲ好きなので)そして新しいお隣さんも大歓迎!新しいお宅の工事も近く始まることでしょう。
どんな家が建つのか、今度はそれを見ていくのが楽しみです。
【新築の時が一番キレイ】を維持するためにすること
お隣さんの新しい家もきっとアタラシイ匂いがするんでしょうね。我が家も新築の時はそのアタラシイ匂いを感じたものです。しかし築10年以上も経つので残念ながらウキウキするような匂いを感じることはなくなりました。家具もカーテンも電化製品もすっかり馴染んで溶け込んでしまい家と一体化しているような気がします。しかも恐いことに、あれほど見えなかった壁紙のつなぎ目も分かるようになり、床のキズや汚れも増え、サッシの埃や黒ずみも掃除をしても完全にはキレイになりません。暮らしや生活の垢はゼロにはならないのです。住んでいるのだから劣化は仕方がないこと。だからこそ新築の時の喜びと高揚感を忘れずにいたいと思って努力しています。新築から12年経過してモノは確実に増えました。でも、常に要らなくなったモノはないだろうか?と探し出すように心掛けています。
例えば財布を開けた時に、不要なレシートを捨てる。洗剤を買った時に(我が家は洗面化粧台の下が洗剤ストック置き場)なので、そこを見直す。キッチンのパントリーの出入りは毎日なので、毎日食品は確認する(サラッと見る程度ですが)でも見るだけで、これは早めに食べた方がいいと気がつけば、それだけで食品ロスは軽減されるのです。同じようなモノがあると分かれば、次は買わないように注意しようと意識します。考えてみればついでにやっていることで、決して難しいことではありません。この小さな事を意識していくことが、家をキレイに保つことにつながるのです。
新築の時は、たいていモノが少ないところからスタートします。それが清々しさと新鮮さを感じる要素なのかもしれません。住んでいる年数が長くなればなるほどモノは容赦なく増えます。一度立ち止まって見直してみませんか?溢れかえったモノで暮らしの垢が積もっていたら払い除けてみてくださいね。そして形の崩れたスリッパやシミや汚れが付いたキッチンマットなどはどんなに家がキレイでも足を引っ張ります。案外住んでいると気が付かないものですが、よそのお宅に行くと結構目につくものです。清潔に保ちたいモノは、定期的に買い替えることをおススメします。テレビで季節ごとのカーテンの取り替えを勧めるコマーシャルを見ることがあります。そこまでいかなくてもダイニングのテーブルクロス(透明タイプ)の交換を年2回はしています。それだけで気分は上々!決して使えないことはないのですが、手垢が残っていたり、筆記用具の跡がついてしまったり、使用感は隠せません。いっそのこと新しくした方が毎日気分よく過ごせるというものです。
多くの洗剤に頼ってはいけない理由(わけ)とは
お片付けサービスで伺ったお宅で洗剤のストックがたくさん出てきたことがありました。中には使い切った空の容器も。その空になった洗剤は継続して使わないとのことで処分しましたが、安いだけで買った洗剤だったそうです。結局いつものモノに戻ったそうで、よくあるシーンです。私も以前はいろいろな洗剤を買っていたことがありましたが、自分が気に入ったモノを決めて同じものを買うようになってから、迷うという思考のムダがなくなり、買い物時間も短くなりました。
なるべく多様性のある洗剤を選んで種類を少なくすると置くための余分なスペースもいらなくなります。お客様の洗面所もストックや空の容器を片づけただけでスッキリしたうえ、外に出ていた洗剤もすべて引き出しや戸棚に収まり広くなったと喜ばれました。狭い空間ほど気を付けたいことです。
先日、白いスニーカーが汚れたので洗うことに。そこで使ったのが固形石鹸です。洗濯用の洗剤はジェル型のモノなのでスニーカー1足だけで1個をつぶして使うのももったいないとお風呂で使っている固形石鹸でごしごし。とてもキレイに汚れが落ちるのです。固形石鹸は意外と洗浄力もあり、以前から主人のワイシャツの襟汚れもまず、固形石鹸でごしごししてから洗濯機に入れました。襟汚れ専用の洗剤を買わなくても十分オッケイです。洗剤はなるべく種類を少なく、汎用性のあるモノだけに絞るようにしていきましょう。
トイレの便器も相変わらず素手で行い、使うものはメラミンスポンジのみ。手も荒れないし、メラミンスポンジは、最初にキッチンのシンクをゴシゴシ、次に洗面ボールを磨き、最後にトイレの便器をキレイにして指命を全うします。トイレの壁面は熱いお湯でしぼった雑巾で拭き、床もお湯を使って拭きあげます。本当に洗剤は必要なのか?やり方を工夫すれば掃除はできるものです。ただしスリッパは、洗えるタイプのモノにして時々洗って干します。そして少しよれてきたら、惜しむことなく買い替えて気持ちをリフレッシュしています。スリッパが新しくなっただけで家もキレイになったような気分になるのは不思議ですね。
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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介
静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。