静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)
皆様 こんにちは。
残暑が厳しい夏の終りですが、朝夕は過ごしやすい日が多くなってきました。いかがお過ごしでしょうか?
今年の夏は娘家族にとって最悪な夏休みとなってしまったようです。
共働きの娘夫婦は一緒に夏休みを取り、子どもたちとグランピングの予定を立てとても楽しみにしていました。
ところが、出掛けた先で小4の孫が発熱。
結局その次の日にトンボ返り、不安は的中しコロナ陽性となってしまったのです。
出かける前に一緒に遊んだ友達が発熱したと、その子の母親から連絡があり、娘はグランピングで泊まった夜も心配で眠れなかったと話していました。
可哀想に夫婦がせっかく取った夏休みも、もちろん楽しみにしていた二人の子どもたちもずっと自宅療養という長くも退屈極まりない日々を送ったのです。
どんな工夫をしてみても長い長い隔離期間だったでしょう(途中から下の子どもも発熱、陽性でしたので時間差もあり更に自宅療養は延びたのです)
コロナの感染力は強いものの、ただのやっかいな風邪だと言う人もいます。
知人の知り合いで物見の人が「コロナ収束は5年」と言っていました。
何を信じていいのか、誰を信じていいのか、こればかりは分かりませんが、本当に5年であるならば、残り2年・・・長いと取るか、もうあと少しと取るのか、皆様はどちらでしょうか?
一日も早く、コロナ収束の政府の発表を聞き、喜びで安堵する人々の笑顔をニュースで見られる日が来ますように。そして娘家族の今回の屈辱がいつか必ず晴れますように・・・
捉え方のちがい
例えばトイレのマットを例にあげると、必ず敷くと言う人もいれば必要ないと言う人もいます。
マットだけでなくスリッパを履くお宅もあれば、スリッパだけというお宅もあります。中には、マットもスリッパも使わないお宅もあります。
お風呂マットだって同様です。お風呂マットは必須であると思っていますが、ある一人暮らしのお客様はお風呂場の中で体を拭いてしまうので、自分の下着を使って濡れている足だけ水分が取れればいいと、バスマットは使わないという考えでした。
一人暮らしになれば合理的とも言えます。しかしあくまで身につけるモノを足で踏むという行為が出来ないという人もいるのではないでしょうか?
ゴミの回収が増えるのでキッチンのゴミ箱以外、家にはリビングにひとつしかゴミ箱を使わないというのが私の考えですが、ありとあらゆる所にゴミ箱を置いてあるお宅もあります。
どうせゴミ箱なんだからと安価なモノを使っているお宅もあれば、ネットや店舗を巡ってしっかり探しましたと自慢のゴミ箱だというお客様もいらっしゃいました。反対に気に入ったゴミ箱が何年も見つからず、それがストレスになっているお客様もいました。
またあえてゴミ箱を持つのではなく、ビニール袋をどこかに引っ掛けゴミ箱として使い、ゴミの日にはそのまま出すだけ・・という無駄を省くことが一番というお宅もありました。
美意識が高く素敵な暮らし方をされているお客様がいます。その方はダンボールの周りにオシャレな麻袋を巻き一見ゴミ箱とは見えないような工夫をして、インテリアに溶け込ませていらっしゃいました。手をかけている分、味わいのあるゴミ箱でとても参考になりましたよ。ゴミ箱なのに持ち方のバリエーションは人それぞれ。
お片付けサービスで伺うと本当にいろいろな捉え方があるということに気がつきます。
最後にタオルのおはなし。
実家の母はお風呂用、台所用、顔を拭く用、手拭き用とタオルも用途別にしっかり分ける人です。
私は何もこだわることなくタオルは全て一緒。それを知った母は「全部一緒で気持ち悪くないの?」と驚いていました。まさしく感覚の違い。
母のしつけで育ってきた私も、結婚し自分なりの暮らしが確立すると考え方、捉え方にも違いが出るものですね。
冷蔵庫のデトックス、中身を一掃してみる
リタイアした主人は料理に目覚め、いつからか昼食や夕飯の支度をするようになりました。
スーパー巡りをし、安いモノを見つけると嬉々として取りあえず買ってくる。
主人が料理をしてくれるのは有り難いのですが、食材を余分に買い冷蔵庫やストックはいつもパンパン。
これが私のストレスとなっているのは言うまでもありません。しかし先日主人が何日か留守する機会があり、これはチャンスと冷蔵庫にある食材を使い切ってやる!と実行しました。
そうなるとあるもので何品作り出せるかの挑戦が楽しいんですね。
お金をかけなくても材料を新たに買わなくてもいろいろできるわけです。
ふと考えました。
片付けが苦手な方は、取りあえず収納グッズを買ってくる。
入った店で勘だけで買ってみる。
可愛いからどこかで使えると思って買ってくる。
でも使い切れないか、サイズが合わないかで結局入れ物だけが増える。
そしてモノは収まらない。
健康オタクのお宅には多くのサプリメントがあります。
健康に気を使っているはずなのに、なぜか汚いキッチンでそのギャップに驚いたことがありました。
本当に健康を気にするならば、大量のサプリメント以上に清潔なキッチンで作る食生活のほうがよっぽど健康的だと思いました。
話を我が家に戻せば、食材のほとんどを使い切り、その後は軽くなった冷蔵庫の隅から隅まで整理収納&掃除で気分スッキリでした。
冷蔵庫に入れておけば大丈夫と思っていた食材の期限切れも発見でき、忘れていた珍しい調味料も減らすことができました。
私達は一年中スイッチが切れない冷蔵庫を随分酷使しています。重宝すぎて甘んじてしまっています。
だからこそ、使い方も扱いも少し丁寧にしていこうと改めて思ったのでした。
冷蔵庫の中がキレイなお宅はきっと家の中もキレイではないかと思っています。
管理と使い方。皆様もさっそく冷蔵庫の中をチェックしてみませんか?
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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介
静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。