静岡発！「整理収納」なるほどレシピ
Vol.92 片付けが楽しく思える魔法のことば

静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。（佐藤先生のサイト【ブログ】）

皆さま　こんにちは。いよいよ激動の2020年も最後の月を迎えました。コロナで始まりコロナで終わる。そして先が見えない状況でも新しい年はやってきます。

いったい来年はどんなスタートでどんな世の中になっていくのでしょう。不安ではありますが、ひとりひとりの自覚と努力が必要になっていくことは確かですね。

さて、もちろんマスクは当たり前ですが、どこにでも設置してある消毒スプレーを使い、帰宅後の手洗いなど生活習慣になってしまうと最初は面倒だと思ったことも、最近は苦痛をあまり感じなくなりました。本当は早く解放されるのが一番イイことですが、人間って簡単に環境に慣らされるものなのだと分かりました。
　
風邪でもマスクをしたことがなかった私ですが、マスクが生活の一部になってから、すれ違う人のマスクの下の顔を想像するようになりました。その下の顔の造作は一体どうなっているのだろう・・と思わず想像力を膨らませたりして。
でもそんな風に思っている自分も今すれ違った人から同じように想像されているのかもしれませんね（笑）
そう言えば最近の私はアイラインとマスカラに力が入っています！

親から自然と学んでいる

高校を卒業して46年ぶりに友人3人で集まりました。そのうちの一人は長い間正社員として勤め任期満了で退職。現在はご主人息子さんとの3人暮らし。そして以前から退職したらやりたかったという洋裁を習いはじめたと言っていました。

彼女が洋裁をやり始めたきっかけは、彼女の母親がやはり昔から服をつくるのが得意でやっていたこともあり、自分も退職したら絶対やろうと思っていたのだそうです。そういえば、近所の洋裁が得意な友人の娘さんは、家庭を持ち子供ができると同じように洋裁をやっていましたよ。

親の影響は大きいものですね。それは、言葉遣いや所作などにも及びます。

環境って本当に大事ですね。

努力でだれでも片付け上手になれる

では片付けに関してはどうでしょう？
同じ整理収納アドバイザー仲間のAさんが話してくれたことがありました。

彼女の実家は子供の頃から散らかった家だったそうです。彼女はそんな環境がイヤで早く家を出たかったと言っていました。そして結婚後「整理収納アドバイザー」の資格を取得した彼女は、常に家をキレイに保つ努力を今も惜しまないと言い、突然人が訪ねてきても「キレイにしているわね」と褒められるのだそうです。

散らかった環境に育ったから、片付けができないままなのではなく自分の努力で打破できた彼女は快適な毎日を送ることができているのでしょう。

では、彼女がキレイにすることができているから彼女のお子さんも片付け上手かと言えば、それがまた反対で娘さんは片付けが全くできないと嘆いていました。親がやっていたことを同じようにやるパターンと反対にやらないパターンのふたつに分かれる話ですが、片付けができない娘さんがいつか家庭を持った日にはきっとAさんがやってきたように家の中をキレイにすることを必ずやるだろうと私は思っています。まだ実家にいることで母親に依存しているだけで結婚したら責任と自覚がでてくるはず。そう信じたいです。

子供にうまく伝えるためには、親が片付けを楽しそうにやっている姿も大事です。楽しそうに掃除をしている姿も大事です。
いちいち「あ～キレイになって気持ちイイ～」「さっぱりした～！」「ふ～爽快！充実感あるわ～」などとポジティブな言葉を発しながら、さりげなく聞かせるように声をだしてくださいね。その「言葉と思い」はいつか連鎖しますよ。

とかく今は暗いニュースが多く気持ちも落ち込みますが、必ず出口はあるはず。前向きな気持ちで乗り切りましょう！

今年も一年間コラムをお読みいただきありがとうございました。
新しい年には明るいニュースを聞きたいですね。
寒さも本格的になってきました。

皆さまも、どうぞお身体を大切に、よいお年をお迎えください。

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