静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)
皆さま 暑中お見舞い申し上げます。
今年は特に梅雨明けから酷暑が続いていますね。暑さも段々慣れてくるものですが今年は我慢と言う言葉を封印して最悪な状況にならないように注意した方が賢明ですね。
こんな時こそ「片づけを!!」と声をあげたところで「もう勘弁して!!」と思う方もいるでしょう。
散らかっていたって構わない、体力使わない方が安全。と投げてしまいたくなります。でも、実際片づけにそれほど体力は必要でしょうか?
その床に置いてあるモノをしまう。家族の視線が集中するテレビ回りをスッキリさせる。カビの発生が起きやすい洗面所の清潔を保つために細々しているモノを片づける。これらは体を大きく使うことなくできることです。
そこを通ったついで、行ったついでの時短ちょい片づけだけでも、するとしないでは大きな差が出ます。モノを使ったらすぐ片づける。出しっぱなしにしない。元の場所に戻す。時間もそれほどかかることではありません。
そのあとの爽快感や片付いた空間の方がよっぽど疲れや暑さを感じないでいられると思いませんか?暑いからと言ってダラシナイ格好をしているより、ピシッとした服装の方が涼しく感じるモノですね。きびしい夏を乗り切るために、家の中にはなるべく空間をつくりスッキリさせて、まずは目から暑さを追い払いましょう!
収納場所を変えたのは失敗だった
テレビ回りと言えば、我が家のテレビは大きく存在感があるのであえてテレビ台には飾り物は置いてありません。
テレビ台は横に3つの引き出しがついていますが、左側はその日の新聞紙、読みかけの雑誌・カタログ・テレビとレコーダーの取扱説明書が入っています。
中央は薬箱として活用、右端はDVD とCD(この引き出しに入るだけとしています)を収納してあります。シップ薬や主人のサポーターなどは、カテゴリーとしては中央の引き出しである薬箱に入れたいモノですが、引き出しに入りきらないので他の引き出しに入れていました。
しかし同じグループとして中央の引き出しの近くに持ってきたくなり、考えたのは左の引き出し(冊子やカタログが入っている)に移動することでした。
そうすれば、左と中央の引き出しが薬のゾーンとして完結する!定位置を変えてみることにし早速実行してみました。
でも、左に入れてあった新聞、読みかけの冊子やカタログは一体どこへ移したらいいものか・・・それがリビングの中で見つけられません。
ダイニングテーブルの上に出しっぱなしは嫌だし、専用のA-4のトレイを用意しても雑多な感じが目につくのもイヤだし・・・
考えたあげく、新聞はとにかく朝読んでリサイクルボックスに入れることにし、読みかけの冊子やカタログは、私のクローゼットに移動してみました。
ところが何日経っても慣れません。疲れた時や一息つく時に手にする冊子やカタログは、テレビ台の左の引き出しにあった方がずっと便利だったことに気付き、一週間もしないうちに元の形に戻すことになりました。
一番いい収納場所はみんなで決める
理由ははっきりしています。
馴染んだ形(収納場所)として生活の一部になっていたということです。
シップやサポーターは使う頻度が少なかったのですが、同じ薬関連として並んだ引き出しに収納した方がいいのではと変えてみたものの、実は無理にそこにしなくても何ら問題はなかったわけです。それよりも、癒しで見たり読んだりする冊子やカタログがすぐ取れる場所にある方が価値はあったということに気がつきました。
関連グッズを上手くまとめようとし過ぎた結果、何だかしっくりいかず違和感が生じてしまったのですね。
今回は定着していたモノを良かれと思い、変えて失敗した例ですが生活は変化するもの。
自分の考えや行動も変わってきます。
私もまたいつテレビ台の左の引き出しが他の用途で変わるかは分かりませんが、定位置というのは一旦決めたら動かしてはいけないということではないのです。
使いにくいと思ったときはどんどん変えてベストポジションを見つけていきましょう!
そのためには家族の意見を聞き話し合うことが大切です。毎日を快適に過ごすためにやってみて上手くいかなければ、また変えればいいわけです。頭と心を柔軟に・・・先ずはチャレンジ!
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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介
静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。