5月は梅雨前の爽やかな日が続くので気持ちも上がりますが、我が家は玄関の雨が当たらない場所を狙うツバメとの攻防戦が始まる頃です。ツバメは人間が大好きな鳥だそうですし、ツバメがくるのは縁起がいいともいいます。ツバメに好かれて幸運を運んでくれるだけならいいのですが、どうしても玄関先は汚れてしまう。うっかりすると家の中まで入ってしまって大騒ぎになったこともありました！パニックになったのは人間だけでなくツバメもしかり！壁の何ヶ所には興奮したのか糞のおまけまで（ショック）玄関は家の顔。ツバメの縁起より、土間を掃き、雑巾で拭き清めた方がずっと幸運はやってくると信じています。ツバメに心の中で手を合わせ今日も、せっせと玄関を磨いている私です。
キレイは綺麗を呼ぶ
玄関先に花を植えたり、鉢を飾ったりするだけで格段に雰囲気は変わりますね。
我が家は北向きの玄関なので、直射日光が当たりません。そんな環境でも育てやすいアイビーを玄関の外に飾っていました。春になり花と新しいポットを購入したところ、花があるとこんなにイキイキするのだと改めて感じました。なぜなら、玄関まわりと私の気持ちの両方がイキイキウキウキする相乗効果になったのです。すると毎日玄関の外に飾っている花が気になる。落ちた花びらを拾う。受け皿の汚れが目につく。ほうきでゴミを掃く。ついでに郵便箱まで拭くようになっていました。
花を飾っただけでもっとキレイにしたくなる。花が一番いい状態で綺麗に見えるようにしたくなる。キレイは綺麗を呼ぶとはこういうことなのですね。
玄関および道に面した場所は家族のためだけにあらず
整理収納アドバイザー2級の資格を取る講座の中で、自分の＜整理のスキルを知る＞というカリキュラムがあります。
ステップ1は、必要なモノと要らないモノが混在している状態。
ステップ2は、そこから要らないモノがなくなり残った必要なモノが把握できるという状態。
ステップ3は、さらに必要なモノの中でも用途やカテゴリーなどに区別されキチンと分けられる状態になることを指します。そうなったら無敵！自分に必要なモノだけがあり家の中は整然と分けられ何がどこにあるか全て把握されているということになるのです。すると、そこに異物が入るとすぐ見つけることができ、即座に取り除かれる。状態はあっという間にリセットされるのです。つまり散らかることがないわけです。
今の我が家の玄関外まわりがステップ3の状態。そこにあってはいけない落ちた花びら。舞ってきた枯れ葉。虫の死骸などをそこから撤去する作業はちっとも面倒でも嫌でもありません。むしろキレイの追及が気持ち良くて仕方がない。家の中の片づけも同じことです。面倒でも嫌なことでもありません。きっかけは小さな＜キレイ＞から始まります。
車で走っていると庭や玄関までのアプローチに花がたくさん咲いているお宅を多く見ます。しかし中にはいろいろなモノが雑然と置かれている玄関まわりのお宅も・・・
リビングやキッチンなどの場所は家族だけの場所ですが、玄関や門扉から家までのアプローチは家族だけでなくお客様のための場所でもあると思うのです。ドイツでは家の外に花がないと近所から苦情がくるとのこと。
道に面した場所はいわばパブリックスペースなのでしょう。外から見える我が家を違う角度から見直してみることも必要かもしれませんね。家の外を花で飾り、整える気持ちでいたら美しい日本はさらに美しい国になると思います。
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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介
静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年２月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。
