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静岡発!「整理収納」なるほどレシピ Vol.48
実家の片づけ 親と子の温度差

皆さま こんにちは。
4月は新しい生活の始まりですね。進学、進級、引っ越しなどお別れと出会いの季節。皆さまの中でも何か暮らしの変化はありましたでしょうか?
我が家は前年度、組長を一年間やっていました。前月まで一年分の回覧資料や回覧板など預かっていましたが、たいした量ではないのに、ずいぶんスペースを取られたような気持になっていたものです。それらも次の組長さんに引き継ぎ、組長という責任とともに解き離れて今はホッとしています。
この預かっていた荷物でちょっと気が付いたことがありました。それは講座などで悩み相談としてよく聞く実家に置いたままになっている荷物の問題。今回は誰でも心当たりがあるかもしれないこんなお話をしてみましょう!

家を出た子供に言いたいこと

一般の片づけ講座では、若い方からシニアの方までいろいろな年代の皆さまがいらっしゃいます。シニアの方からの悩みのなかに、家を出た子供が、実家に放置している荷物が相当あり困っているという話をよく聞きます。それは自分の家を持ってからも変わらないとのこと。実家の荷物を引き取り、新居には置きたくないという気持ちなのか、実家をまるでトランクルームのように思っている方もいるようです。親も歳を重ねていくと自分のモノも片づけることが面倒に思えてくるので、当初はよくてもだんだん預かっていることが負担になるものです。「どうせ子供部屋だって誰も使わなくって余っているんだから」などと気軽に思わないでくださいね。使っていない部屋だって窓を開けて風を通さなくてはならないし、埃だって溜まるので、それだけで負担なのです。親だって自由に使いたいし、いろいろ使い方の構想を練っています。悩んでいる親御さんはたくさんいるのが実態なのです。実家の自分の部屋を大きい思い出箱にしないように子供も一度思い出のモノや置いたままになっている荷物の見直しをしてみましょうね。 処分を親に託すのも親にとっては負担。大人になったら自分のモノは自分で始末。それが鉄則です。実家から離れたところに住んでいるならばせめて帰省した時に片付けましょう。大きなモノは業者に依頼する方法もあります。自分のモノを片付けて親の負担をなくすのも親孝行です。


本当は親のことを気にしている子供の気持ち

また反対に、子供の意見として親がモノを捨てられなくてモノが溢れている・・ということもよく聞きます。子供は子供で実家の親のことを気にかけているものです。先日ある方のおばあちゃまの話を聞きました。90歳過ぎて亡くなった方ですが、80歳を過ぎた頃にご自分のモノをどんどん人に譲り、最後はタンス一竿分の荷物だけ残して逝ったのだそうです。おばあちゃまは自分で自分のモノの後始末をしてくれたので家族はとても楽だったそうです。そして何よりも生きている間に、着物も宝飾品も手放した潔さが凄いと思ったそうです。寿命は誰も分からないので、手放す時期を見出すのも難しいことですが、体が動くうちから常にモノと向き合うことを習慣づけることをおすすめします。体力が落ちる時は気力も失せる時です。健康だからこそ片付けも見直しもできるもの。片付けができることはシアワセとも言えますね。


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風水コンサルタントのユキ・シマダさんの本の中には「中国やドイツではいかなる医学的処方も患者に功をなさない場合には医者は患者の住まいを訪ね、気の流れをチェックしたりします」と書かれています。『捨てるほど幸運がやってくる』,ユキ・シマダ,2006,宝島社 住まいは健康にも大きく左右するということですね。 また『日本の言葉の由来を愛おしむ』高橋こうじ,2017,東邦出版には「住む」とは心が「澄む」状態で過ごせること・・と書かれています。短い文章ですがとても心に響きました。皆さまの大切な住まいが、健康でいつまでも澄んでいる空間でありますように・・・


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静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。

ブログ「ビバ!スタイル整理収納アドバイザー 佐藤慶子」

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