A.セキスイハイム東海コールセンターからの回答
いつも通り照明のスイッチを押したら、電気がつかない!
たったこれだけでも、「ドキッ」としてしまいますよね。
そんな時にまずはブレーカーをチェックして、どこが原因なのか調べようと、冷静に行動できるか不安になりますよね。
多くは照明器具が球切れしていることが多いのですが、実は、スイッチに異常がある場合もありますので、ご注意下さい。
1. 電気がつかない時、まずはセルフチェックを
電気がつかない時点で、できる限り場所の特定や心当たりのある原因を調べておく必要があります。それは、電力会社や電気工事店等に問合せをした時に、対応内容を考える元となるからです。
1-1.ブレーカーを確認する
分電盤内のブレーカーが落ちている箇所はないか確認します。
ブレーカーが落ちていた場合、まずは代表的な3つの疑いがあります。
- 契約アンペア数を超えていないか?
- 一部の場所で過剰に電気を使用していないか?
- 漏電していないか?
家庭で使用できる電気は、無限に使えるわけではありません。電力会社と契約した容量内での使用をしなければなりません。
しかし、家族が増えたり、家電製品を同時に使用する頻度が上がれば、建築当初の契約容量では不足してしまう事がよくあります。現状の契約アンペアとご使用状況のご確認をしてみて下さい。
また注意点としては、一部の場所で同時に複数の家電製品を使用することで安全ブレーカー(配線用遮断器)が落ちることがあります。100ボルトの安全ブレーカー1つあたり2,000ワットまで電気が使えますので、それを超えないよう使用するタイミングや場所を変えてブレーカーが落ちないように注意してください。
また、配線のトラブルによって漏電している時も漏電ブレーカーが落ちて電気がつきません。漏電の怖い点として、漏電し続けてしまうと発火して火災発生の原因になることや、人体を回路として電気が流れ感電してしまうといったことがあります。
※漏電ブレーカーが落ちていれば、漏電を検知して電気をストップできているため火災の心配はありません。
この場合は、漏電したまま電気を使用することは大変危険ですので、漏電している場所を特定し、すぐに電力会社ないしは、電気工事店等の専門家に連絡をしてください。
1-2.新しい蛍光灯や電球に交換する
照明のスイッチを入れても電気がつかない時には、蛍光灯や電球の寿命が切れたこと(球切れ)が考えられます。
単なる球切れであれば、新しい蛍光灯や電球と交換をすることで電気がつきます。
蛍光管を新しいものに変えても点灯しない場合は、グローランプが故障している可能性がありますので、グローランプも取り替えてみて下さい。
また、蛍光灯には色々な種類がありますので、規格が違うものをつけると点灯しない場合があります。購入の際には、同じ規格の蛍光管を買う様にご注意下さい。
1-3.照明器具を交換する
電球や蛍光管等を取り替えても改善できない場合は、照明器具自体の故障かもしれません。
照明器具は、一部を除いてご自身で取り替えることができます。天井にある引っ掛けシーリングと呼ばれる接続部に照明器具のプラグを差し込み回すだけです。
この時に、差し込みが緩かったり、ズレていたりすると電気がつきませんので、しっかりはめる様にご注意下さい。
2. スイッチの故障原因
電気がつかない時に、セルフチェックをしても問題点が見つからない場合、次に疑うのはスイッチです。
2-1.スイッチの破損と陥没
電気をつけるON/OFFの役目があるスイッチは、カバーに破損が見られたり、スイッチが陥没していたりすることがあります。
長く使用をすれば、スイッチ部分も経年劣化をします。
スイッチのカバーにひび割れができると、スイッチと中の金具にズレができる場合があり、電気がつかないことがあります。
また、スイッチを操作する際に必要以上に強い力をかけたりしていると、次第にスイッチが壁にめり込んで陥没したり故障、接触不良の原因にもなります。
使用状況にもよりますが、点検の目安はおよそ10年と言われています。
2-2.配線のトラブル
スイッチは、壁の内側の見えない部分で配線とつながっています。
壁にフックを取り付けたり、額や記念写真を飾るために釘やピンを打ちつけたりした際に、誤って配線を傷つけてしまったり、小動物が配線をかじって傷つけてしまうといったことにより、電気配線が接触不良となり、照明が点灯しなくなることもあります。
3. スイッチの交換や修理についての注意点
一見、簡単な作業にも思えますが、電気を取り扱うということでスイッチの修理についても、十分な注意が必要です。
3-1.交換と修理ができるのは有資格者のみ
スイッチの交換は電気工事として扱われるので、無資格の人は作業することができません。電気工事士などの資格を持っている電気工事店や有資格者に作業を依頼してください。
ここまで有資格者にこだわるのには、理由があります。電気工事に関する事故やトラブルを防止するために「電気工事士法」という法律があります。その中には、有資格者でなければ、電気工事の作業に従事してはならないことが定められています。
さらには、無資格で電気工事を行なった場合には、懲役や罰金といった罰則が設けられています。
4.使いやすいスイッチに交換する
電気がつかない原因がスイッチにある場合、スイッチごと交換をお勧めします。
- 再び故障するリスクが減る
- 見た目がきれい
- 機能の向上
スイッチの破損や陥没は見た目も悪く、誤作動する可能性もあるため、交換することをおすすめします。
一見手軽にみえる工事ですが、スイッチは実際に電気が通る器具ですので、工事の際には、必ず電気工事店等の専門家に相談する様ご注意下さい。