ご自宅でできる緊急時の対策として、緊急度別に「非常用品の確保」「電気の確保」「水の確保」の3つをご案内いたします。いざという時に備えるために、ぜひご家庭で実施してみてください。
訓練1)非常用品の確保ー持ち出し袋の中身を確認する
【緊急度★★★】
緊急時用の非常用持ち出し袋の中身を確認しましょう。
食料や水などは賞味期限を確認して、期限間近のものは買い換えましょう。
期限間近になった食料は、防災訓練の一環として試食してみましょう。
主な非常用持ち出し袋に入れるべきもの
- 懐中電灯(小型のペンライト)
- 笛
- 簡易トイレ
- ティッシュ
- 食糧(アルファ米、乾パンなど)
- 急場の水分・栄養分補給としてゼリー飲料
- バンダナ(包帯や三角巾、マスク、帽子などの代用)
- 携帯電話(充電器、予備の乾電池も必要)
- ラジオ
- レジャーシート
- 防寒用品(カイロ、靴下、レインコートなど)
- 常備薬、救急セット(三角巾、ガーゼ、包帯、脱脂綿、救急絆創膏、綿棒、はさみ・刺抜き兼用ピンセットなど)
- 身分証明書
- 現金(紙幣だけでなく小銭も用意)
訓練2)電気の確保ー太陽光発電の自立運転モードを試す
【緊急度★★】
太陽光発電システムには、いざという時に電気を確保するための「自立運転モード」が搭載されています。
切り替え方法は簡単!自立運転スイッチを押すだけです。
「自立運転モード」とは、停電時の非常用電源としてお使いいただくために太陽光発電システムに備わっている機能です。停電時に自立運転モードに設定することで、ソーラーパネルで発電した電力が自立運転時専用のコンセントに供給されます。その電力は、携帯電話などの充電のほか、テレビや冷蔵庫、電気ポットなどの家電製品に使用することができます。
訓練手順
- 自立運転モードを使用するための準備・確認をします。
- 主電源ブレーカーをOFF にします。
- 太陽光発電モニターを操作して、自立運転モードに切り替えます。
※シャープ製はモニターに、京セラ製はパワコンにスイッチがあります。 - 使用したい電気機器を自立運転用コンセントにつなぎます。
- 電気機器使用時は、発電状況をこまめに確認しましょう。
- 主電源ブレーカーをONにし、連系運転モードに切り替えます。
※自立運転モードのままにしておくと売電できません。ご注意ください。
*上記メーカー以外の太陽光発電をお使いの方、太陽光発電+蓄電池をお使いの方は、こちらをご覧ください。
⇒ https://fan.smart-heim.com/pub/hems_info/powercut/typhoon.html
訓練3)水の確保ー非常用水としてエコキュートの水を取り出す
【緊急度★】
エコキュート(電気温水器)のタンクの水は、断水・停電時に生活用水として使用できます。
新潟中越大震災では、給湯器のお湯が役に立ったと報告されています。
水道が止まってもタンクから直接お湯を出すことができ、災害時に威力を発揮します。
訓練手順
- 電源を【切り】にしてください。
※漏電遮断機のレバーを【切り】にしてください - 専用止水栓を閉じてください。
※タンクへの給水を止めます。 - 逃がし弁を開けてください。
※逃し弁のレバーを上げることにより、空気を取り入れます。 - 付属のホースを非常用水取り出しバルブに取り付けてください。
※バケツや洗面器などにお湯(水)を取り出すためにホースを取り付けます。 - 非常用水取り出しバルブを開けてください。
※タンク内の湯(水)を取り出します。バケツや洗面器で受けて使用してください。