A.セキスイハイム東海コールセンターからの回答


おもに冬場や梅雨どき、壁や押し入れ、窓などに水滴が付着してたれてくることがあります。これを結露といい、放っておくとカビが生えたり、押し入れのふとんが濡れてしまうなどの被害が発生します。
結露が発生しにくい環境は、温度18~22℃、湿度は40~60%が適当です。
人間が快適に過ごす上で結露は完全にはなくなりませんが、24時間換気を活用するほか、いろいろな手段を組み合わせることで結露対策ができます。例えば、窓ガラスや窓枠に結露水が発生した場合は拭き取ってください。空気中の水分が減り部屋の除湿に有効です。
結露の防止対策
換気を徹底しましょう
室内で洗濯物を干すと多量の湿気が発生します。結露がひどい場合は換気扇・除湿器を使用してください。
石油ファンヒーターやガスストーブなどの開放型暖房器具からも、多量の水蒸気が発生します。結露がひどい場合は換気扇・除湿器を使用してください。
エア換気システムがない場合は入浴後、お風呂のフタをし、浴室ドアを閉めます。また、換気扇を1~2時間ほど回しましょう。
ふだんから24時間換気システムの給気口やキッチンの換気口を開けておきます。
キッチンでガスレンジやお湯を使用する時は換気扇を回します。
天気がいい日には、窓を少し開け、空気の入れ替えをしましょう。植物、水槽などがある場合は、とくに換気が必要です。
機器や設備を見直しましょう
結露のひどい部屋には、除湿器のご使用をおすすめします。
結露のひどい部屋では、加湿器は使用しないでください。
結露がひどい部屋に熱交換型換気扇を取りつけるのも、解決策のひとつです。アフターサービス部門にご相談ください。
その他
暖房使用時
室温が高すぎて隣室との温度差が大きい場合、結露が発生しやすくなります。温度を低めに設定するか、暖房してない部屋を適度に換気してください。
押入・クローゼット(温度は上がりにくいが、湿気が入ってくる場所)
床・壁面にすのこなどを敷くことによって通気性がよくなり結露が起こりにくくなります。布団に含まれた湿気を除くため、布団をこまめに干すようにしてください。乾燥剤を使ったりたまに押入を少し開けておくと効果的です。
地下収納
水分が発生するものを収納しないでください。布団はよく乾かしてからしまってください。
付属の除湿機は常時電源を切らず、自動運転にしておいてください。
旅行などで長期間家を空ける場合も、自動運転にしておいてください。
サッシ
カーテンやブラインドは空気の滞留を起こし結露の原因になります。多少開けておくか、こまめに開閉してください。
家具
壁に接して家具を置くときは、5~10cmのすき間を確保して通気スペースを確保してください。
カビの防止対策
住まいを傷めることにもなるカビの繁殖条件は、適度な温度(20~30℃)と湿度(70~90%)、そしてホコリや髪の毛などの栄養分です。これらの条件を住まいから取り除き、カビの発生を防ぎましょう。
また、押し入れは、就寝時にかいた汗(就寝時にはコップ1杯ほどの汗をかくといわれます)を吸収した布団を収納する場所だけに、注意が必要です。
入浴直後
浴室全体に熱めのシャワーをかけ、汚れを落とします。その後、冷たいシャワーをかけて熱気を逃がします。
乾いたやわらかい布で水滴を拭き取り、早く乾燥させるようにします。
1~2時間は換気扇を回し、湿気をためないようにします。24時間換気システムの場合、換気扇は常時作動させてください。
押し入れ
湿気の多い梅雨どきなどふすまを全開にして扇風機で風を送り込み、換気します。
通気の悪い押し入れ
押し入れ用のすのこを敷くか、壁と物の間に隙間をつくるようにして通気をよくします。
押し入れ床の敷物
表面に汗をかきやすいビニール製のものは避け、湿気を吸収する紙製にします。防カビ効果のある防虫シートも市販されています。